医師に正しく症状を伝えるためには、事前の整理が欠かせません。自身の生活の困りごとを「見える化」するポイントをまとめました。
障害年金の審査において、最も重要視されるのは「医師が作成する診断書」です。しかし、短い診察時間の中で、日常生活の細かな困りごとをすべて医師に正確に伝え、それを反映した診断書を書いてもらうのは、決して容易なことではありません。
1. 「日常生活の困難さ」をリストアップする
診断書には「日常生活能力の判定」という項目があり、食事、入浴、掃除、買い物、対人交流などがどの程度一人でできるかが問われます。
依頼する前に、以下の視点で自分の状態を書き出してみましょう。
- 食事: 用意ができず、パンや出来合いのもので済ませたり、抜かしたりしていないか。
- 清潔保持: お風呂や着替えが数日間できないことはないか。
- 金銭管理: 浪費をしたり、支払いが遅れたり、自分一人での管理が難しくないか。
- 通院と服薬: 飲み忘れが多い、または家族に声をかけてもらわないと飲めない状態ではないか。
2. 「できること」より「できないこと」を伝える
診察室では、つい無理をして「大丈夫です」と言ってしまったり、その日の体調が良いと「最近は調子がいいです」と答えたりしがちです。しかし、障害年金は「最も悪い時」や「平均的な状態」を審査するものです。
「一人ではできないけれど、家族に手伝ってもらえればできる」という場合は、それは制度上「自立してできる」とはみなされません。必ず「誰の、どのような援助を受けているか」をメモにまとめましょう。
3. 医師に渡す「資料」を作成する
口頭で伝える自信がない場合は、A4用紙1枚程度にまとめたメモを医師に渡すのも一つの方法です。
- 現在の具体的な病状(眠れない、意欲がわかない等)
- 日常生活で家族などの援助が必要な場面
- 就労状況(働けていない、あるいは休職・配慮を受けている状況)
これらを事前に整理しておくことで、医師も診断書を作成する際に、より実態に即した内容を記載しやすくなります。